指導歴23年のベテラン塾講師が教える失敗しない中学受験 vol.2
こんにちは。のび太です。
中学受験で"失敗しないコツ”のひとつ目として
前回、“子ども自身をよく見よう“
とお伝えしました。
あなたが思いつく中学校のホーム
ページをご覧いただくようご案内
もしましたが、いかがでしたか?
実際にHPを開いてみると
どこを見ればよいのか
ちょっと戸惑いますよね。
そこで今回は、HPも参考にしつつ志望校選択
に必要な中高一貫校の全体像
をまず見ておきましょう。
“中学受験で"失敗しないコツ”の2つ目は
各“学校をよく見てお子さまに合った中学を選ぶ”
ことだからです。
いくら偏差値が高くても
入学した中学がお子さまに合わないと
地獄の6年間を過ごすことになります。
反対に偏差値はそこそこでも
お子さまによく合った中学に入学すると
飛躍的に能力が伸びることもよくあるのです。
中学受験というと
伝統のある私立中学を思い浮かべる方
が多いと思います。
しかし2005年以降、
全国に 公立中高一貫校が次々と開校し
現在その数は約200校となりました。
全国に約400校ある私立中高一貫校
と合わせると6年制の中高一貫校は
約600校(ほか国立の中学も全国に71校あり)。
東京都内には188の私立中高一貫校
と11の公立中高一貫校があります。
その中からお子さまにあった中学
を選んでいくことになります。
まず、
を次の3点から見ておきましょう。
教育内容、学費、受験勉強の中身です。
教育内容はどう違うのでしょう。
私立中高一貫校には、それぞれ
独自の「建学の精神」があり、
ユニークな教育がなされます。
私立中学を選択する方の多くは
そこに魅力を感じていると思い
ます。
公立中高一貫校にもそれぞれ
独自の「教育目標」はありますが
私立ほど伝統はありません。
また、先生方は公務員なので
異動があり、私立に比べ独自性
を維持するのは難しい環境です。
次に学費はどう違うのでしょう。
私立中高に6年間通わせた場合
の学費は約489万円、
公立中高一貫校では約187万円です。
また、学費以外の学習費(教材
費や塾代など)が、公立・私立
とも6年間で約200万円です。
私立一貫か公立一貫かを決める際
には、これらの費用も考慮すること
が必要です。
最後に受験勉強の中身はどう違う
のでしょう。
私立中 を 国語・算数・理科・社会
の 4教科で受験する場合には、
結構な分量の知識量が必要です。
国語では学校にもよりますが、
SDG’sや環境問題、AIなどについて
抽象的で哲学的な思考も求められます。
算数では特殊算(つるかめ算・流水
算他)など公立小では殆ど教えない
内容の学習が必要です。
理科・社会については、一般の
公立中学校の3年生が学ぶレベル
くらいまでほぼ必要です。
ですから、通常 小4~小6まで
の 塾通いが必要 になります。
一方、公立中高一貫校の入試問題である
適性検査は、理系と文系(多くは作文)
の問題です。
知識量ではなく
いかに知恵が働くかを見る問題
となります。
その為、それほど知識を蓄える
必要はありませんが、
特有の問題を解く訓練が必要です。
僕が担当した桜修館中等教育学校や
立川国際中等教育学校の合格者には
半年の塾通いで勝利した者
もいます。
さて、あなたのお子さまは
私立中と公立中のどちらを
目指しますか?
じっくり考えてみて下さい。
次回は、受験計画の考え方に
ついてお伝えします。
最後までお読み頂きありがとう
ございました。
今日一日があなたにとって素敵
な一日となりますように。