指導歴23年のベテラン塾講師が教える失敗しない中学受験 vol.3
こんにちは。のび太です。
前回、中学受験で“失敗しないコツ”の2つ目は
各“学校をよく見てお子さまに合った中学を選ぶこと“だ
とお伝えしました。
6年制の中高一貫校には、400校
ほどの私立の他に、公立も200校
くらいあるとお話ししました。
どちらが良いのか、ある程度
お考え頂いたかと思います。
中学受験で“失敗しないコツ”の3つ目は
“受験の方針をよく考え適切な目標を決めること“
です。
長年受験相談を担当して一番困るのは
お父様とお母様で受験の方針が全く異なる
ご家庭です。
お子さまは父親と母親から違う
指示が出されるため迷って勉強
に集中できません。
このようなご家庭のお子さまは
まず、成績が伸びません。
一方、ご両親の話し合いが出来ていて
受験の方針と目標が決まっているご家庭
のお子さまは成績がよく伸びます。
ですから、方針と目標を決めましょう!
今回は
方針と目標を決める上で必要な受験計画の考え方
をお伝えします。
これは公立中高一貫校の
主な難関大学の合格実績(2019年)です。
やはり、御三家といわれる私立等に
比べると見劣りするかも知れません。
ですから、難関大学合格を重視する方針
でいくのなら私立中学が選択肢の上位にくるでしょう。
しかし、中学受験をお考えのご父母の
最近の受験の方針は、多種多様
になってきています。
難関大学合格に有利な中学に入学させたい
という方ばかりではないのです。
たとえば
それほどレベルが高いところは望まないが
部活動なども含め充実した学園生活が送れる学校
学区内の公立中学は
校内暴力や学級崩壊があると聞いているので
安全に通える学校が良い
早めに大学附属の中学に入れておけば
一定レベル以上の大学には楽に進学が可能
等々
以上のような場合には、目標とする中学を
これらの方針で選択する必要があります。
そもそも
なぜ中学受験をするのでしょうか?
早い時期からお子さまの
能力や可能性を引き出せる環境においてあげるため
ではないでしょうか?
しかし、
子どもの成長のスピードはまちまち
小学校で伸びる子もいれば中学、高校の子もいます。
また、実際のところ 中学受験で成功しても
その後もずっとうまくいくとも限りません。
姉弟とも御三家に進学しながら
姉はまともに就職できず
弟も大学受験に失敗した方もいます。
中学受験の小学生の段階では、
その子の成長のスピードに合った選択をすべき
だと思います。
更に、全国に600ほどの一貫校
があっても、居住地によりお子さま
が通える中学は限定されます。
そうなると首都圏の方で十数校
地方の方は2,3校に限定される
のが現実的なところでしょう。
従って通学可能な中学の中から
お子さまに合った学校を選んでいく
ことになります。
私立中受験生は、小4~小6まで
公立中受検生は、小5~小6まで
塾に通う方が多いです。
そのための塾の費用は、2年間で
200万、3年間で300万程度は
みておく必要があります。
さて、以上のことを頭に入れた上で、お子さまは
具体的にどの中学を目指すべきか
お考え下さい。
次回は
受験の方針と目標がほぼ決まったら
次に親がすべきことをお話しいたします。
最後までお読み頂きありがとう
ございました。
今日一日があなたにとって素敵
な一日となりますように。