指導歴23年のベテラン塾講師が教える失敗しない中学受験 vol.14
こんにちは。のび太です。
前回、中学受験で”失敗しないコツ”の13個目は、
”私立中学の種類を知っておくこと”
だとお伝えしました。
今回お伝えする ”失敗しないコツ” の14個目は、
”国立中学の種類を知っておくこと” です。
これを知っておくと、お子さまが
選択する進路の位置づけが分かり
その特長を十分に生かせます。
これを知らないと選択した進路で
お子さまの能力を十分に伸ばす
工夫ができなくなります。
お子さまの状況に応じて、当初
とは違う学校選択をする場合に
もこれを知ることで対応できます。
国立の中学は、国が運営し義務
教育ですので無償です。この点
が私立中学と大きく異なります。
教育費を抑え、お子さまに私立並み
の高レベル教育を受けさせること
も可能である点が魅力です。
経済的な負担の軽減を重視する
なら、私立中を併願で受験させて
授業料免除の特待生を狙う手もあります。
国立中は全国に71校、首都圏に
は以下の12校があります。
この中で最難関の筑波大附属駒
場中だけが男子校で、あとは全
て共学です。
いずれも国立の教育系大学や教
育学部の附属となります。
新しい教育方法の実験が行われ
たり、教育実習生の訓練の場とさ
れたりすることが目的の学校です。
フィールドワークや討論などを積極
的に行い、のびのびとした環境で個
性や自由な発想が育まれます。
東京の国立大附属中学には何れも
附属の高校があります。
しかし、筑波大附属は8割が高校
へ内部進学が可能なのに対し
学芸大附属は入試に合格しなけ
れば附属の高校へは進学できま
せん。
また、お茶の水大附属は高校か
ら女子高になるため男子は他の
高校を選択することが必要です。
教育学校なので高校へはその
まま進めます。
これら国立大学附属の中学は
何れも、上の大学へエスカレータ
ー式に進学することはできません。
また
大学受験の成果を出すことを目的
にしていないので、受験勉強は各
自が自主的に行う必要があります。
附属の大学に進む者は少なく、東京
の上位校に進学する者が多いです。
入試についてみてみると
小中一貫で小学校から上がって
くる生徒も募集人数の中に含まれ
ており一般の定員枠は少人数です。
そのため受験倍率は私立中より高く
私立中受験とほぼ同じ構えで受検準
備をする必要があります。
入試問題は、私立中受験のように
膨大な量の知識を必要とするもの
ではありませんが
小学校の教科書に出てくる基本事項
をどこまで深く理解しているかが問わ
れます。
受験科目を見てみると国算理社の
4科目の中学が多いですが、
検査Ⅰ・Ⅱと実技となります。
どの国立大附属も小学校からの
報告書が必要になり、重要な役割
を果たします。
また、面接を課す中学もあります。
受検者数の制限のため抽選の1次
選抜を行い、抽選で通った者のみ
2次選抜の試験を受検する制度も
ありますが、使われておりません。
以上、各国立中学の種類をよく
知った上でお子さまの学校選択
に生かして下さい。
お子さまの志望校はどんな中学
ですか?
いま一度調べておきましょう!
次回は公立中高一貫校の種類
についてお話します。
最後までお読み頂きありがとう
ございました。
今日一日があなたにとって素敵
な一日となりますように。