指導歴23年のベテラン塾講師が教える失敗しない中学受験 vol.19
公立中高一貫校受検のすすめ ④
こんにちは。のび太です。
前回は「作文が書けない生徒」
が書けるようになる方法をお伝
えしました。
今回は「どんな手順で作文練習を
していけばよいのか」お話します。
作文を書くために必要な力のうち
お子さまの弱点となっている
所から攻めていくのです。
その為に、まずはお子さまが現時点で
どの程度文章が書けるのか
を掴むことが必要です。
比較的短い(分量が少なめの)
過去問(過去に実際に出た問題)
を解かせてみるとよいですね。
適性検査の作文問題は、B4判で
印刷すると短いもので1枚、長
いものだと3枚になります。
初回はこの1枚程度のやさしめ
の過去問がどのくらい書けるの
か書かせてみましょう。
短かめの過去問は、東京学参と
いう出版社などから市販されて
いるものなどに載っています。
過去問を解くのが難しそうなら
「小学校で楽しかったこと」等
の作文でもよいですよ。
それらの出来具合を見て、お子
さまの作文力に何が足りないの
かを見極めるのです。
書かせてみれば作文がどの程度
書けてや誤字・脱字があるのか
ないのかぐらいは掴めますよね。
文章を書くためには、言葉を知
っていることと文法的に正しい
文が書けることが必要です。
そこで必要になるのが、漢字練
習を習慣化し、熟語、ことわざ、
慣用句などを覚えさせる事です。
また、基本的な文法を整理して
覚えさせ使いこなせるよう訓練
することも必要です。
語彙が増え使いこなせる言葉
が増えれば、当然豊かな内容
を表現できるようになります。
内容が豊かな文章の核となる
のは様々な社会経験です。そ
れが小学生には足りません。
それを補うのが読書なのです。
読書を通じて色々な出来事を
擬似体験できるからです。
その際に分からない言葉が出て
きたら国語辞典を引かせましょ
う。調べる習慣の第一歩です。
インターネットのお陰で種々の
事柄は覚えていなくてもすぐに
調べられる時代になりました。
今後は覚える力よりすぐに調べ
られる力が重要です。
そのうちに疑問を解決したくて
自分でどんどん辞書を引くよう
になったら占めたもの。
言葉の連鎖が起こります。言葉
が繋がりを持って記憶される様
になっていくのです。
言葉が持つ意味は立体的です。
同じ言葉でも使う場面によって
意味は異なります。
ですから、一つの言葉を使い
こなせるようになるためには
何度も辞書で確認することが
必要なのです。
さて、あなたのお子さまには
語彙力、文法力、読書量
のどれが足りないのでしょう?
弱いところから手をつけて
補強していきましょう!
文章力を一定レベルに保ち
さらに向上させていくため
には次の習慣が必要です。
すなわち、毎日の
漢字練習と辞書引き
です。
まずは、この
2つを習慣化させて下さい!
次回は、どのようなやり方で
作文力をつけていけば良いか
お話します。
最後までお読み頂きありがとう
ございました。
今日一日があなたにとって素敵
な一日となりますように。