指導歴23年のベテラン塾講師が教える失敗しない中学受験 vol.15
こんにちは。のび太です。
前回、中学受験で”失敗しないコツ”の14個目は、
”国立中学の種類を知っておくこと”
だとお伝えしました。
今回お伝えする ”失敗しないコツ” の15個目は、
”公立中高一貫校の種類を知っておくこと” です。
これを知っておくと、お子さまが
選択する進路の位置づけが分かり
その特長を十分に生かせます。
これを知らないと選択した進路で
お子さまの能力を十分に伸ばす
工夫ができなくなります。
お子さまの状況に応じて、当初
とは違う学校選択をする場合に
もこれを知ることで対応できます。
地方公共団体が運営する公立中
高一貫校は、国立と同じく無償です。
この点が私立中学と異なります。
教育費を抑え、お子さまに私立並み
の高レベル教育を受けさせ
ることも可能である点が魅力です。
私立中を適性検査型入試で併願
で受験させ、授業料免除の特待生
を狙うことも可能です。
公立中高一貫校は全国に約200校
東京には区立の1つを合わせて11校
あります。
公立中高一貫校の種類は、3種類。
中等教育学校、併設型、連携型が
あります。
このうち全体の半分以上を占める
連携型は過疎地域などに多く、中
学入試はありません。
東京都では中等教育学校と併設
型で次のような学校があります。
学校が加わり11校です。
私立と同様に都立中にも御三家
と呼ばれる学校があります。大学
合格実績の高い次の3校です。
武蔵高校附属中学校
両国高校附属中学校
これら3校の東京大学への現役
合格者数は次のとおりです。
これ以外の国立大学や医学部、
有名私立大学を含めると総じて
これら3校の合格実績は高くなります。
都立中高一貫校の入学試験に
あたる適性検査は、Ⅰ・Ⅱ・Ⅲの
3種類。
Ⅰは作文を含めた文系の問題
Ⅱは理系の問題、Ⅲは各校の
独自問題で理系が多いです。
御三家といわれる上記3校は何
れもⅠ~Ⅲまで課されますが、
ⅠとⅡのみの中学も多いです。
国立大学附属中では中学から
高校へはそのまま進めなかった
りしますが、都立中は進学可能。
高校入試はありません。
ただし、併設型の学校は高校入試
で高校からの入学者も受け入れます。
2022年度の都立中入試
を振り返ってみると、倍率は4.66倍
で昨年度の5.13倍より下がりました。
これは、両国高校附属と大泉高校附属で計80名定員を増したことと少子化の影響でしょう。
一番倍率が高かったのは、
昨年より顕著に受検者増となったのは2校。
91名増となったのは、富士高校附属。
小石川中等教育に次いで2021年より
都立中で2番目のSSH(スーパーサイ
エンスハイスクール)に指定されました。
6年間にわたる理数教育強化の体制となった
ことが影響していると思われます。
62名増となったのは、立川国際。
2022年度から全国初の小中高一貫校となり
注目されている学校です。
2021年度の東大合格者も現役で4名
出し、その他 国立、有名私立の合格実
績も好調であることが要因でしょう。
以上、各公立中高一貫校の種類をよく
知った上でお子さまの学校選択に生かして下さい。
お子さまの志望校はどんな中学
ですか?
いま一度調べておきましょう!
次回はこれまでお伝えした
中学受験で”失敗しないコツ”
のおさらいを致します。
最後までお読み頂きありがとう
ございました。
今日一日があなたにとって素敵
な一日となりますように。