指導歴23年のベテラン塾講師が教える失敗しない中学受験 vol.5
こんにちは。のび太です。
前回、中学受験で“失敗しないコツ”の4つ目は
“お子さまに合った塾を選ぶこと”
だとお伝えしました。
お子さまに合った塾を探すため
のネット検索や資料請求、体験
授業の申込みなどはされましたか?
お子さまが通う塾が決まったら
次に必要になるのが、受験勉強
をうまく進める為の”家族の協力”です。
これが中学受験で“失敗しないコツ”の5つ目
に大きく関わります。
一口に「家族」とはいってもじつに様々。
ご両親が共稼ぎで一人っ子のご家庭も
あれば、兄妹3人が各々習い事を
されているご家庭もあります。
そのような状況下で塾通いが始まる
のです。
まず考えなければならないのは
塾への送迎と食事(弁当)の準備です。
小学生(とくに低学年)が、最初から一人で
塾に通うのには無理があります。
慣れるまでは送迎が必要になるでしょう。
徒歩や自転車で通える距離ならまだしも
電車や車での送迎が必要な場合も少なく
はないのです。
中学受験では、週に2回~4回
塾に通い、1回の勉強時間が2
時間~4時間程度となります。
通塾にかかる時間や授業時間帯に
もよりますが、お弁当を持たせた
り送迎が必要な場合も出てきます。
中学受験はお母様の受験とも言われます。
それだけ母親の果たす役割が大きいのです。
学力をつけるためのポイントは
正しい勉強習慣をできるだけ早い
時期にお子さまの体に叩き込む事です。
反抗期に入る前の親のいうこと
を聞く低学年のうちに勉強の方向
づけをすること。
これが中学受験で成功する為の要諦です。
とは言っても現実問題、やってみると
なかなか大変です。専業主婦であっても
慣れるまでは骨が折れます。
子どもが3人いて、それぞれ塾や
習い事に通い、送迎や食事の準備
が皆必要となったら、さあ大変!
お母様は分刻みのスケジュールを
毎日こなすことになります。
これがフルタイム勤務のお母様の
場合、かなり困難であることは目
に見えて明らかです。
フルタイム勤務で一人っ子を早稲田中学
に合格させたお母様がおられました。
彼女は、子どものしつけ(時間厳守
で自主的に動く。忘れ物はしない等)
が徹底していました。
さらに担当講師に頼んで、毎回の連絡ノート
を欠かさずやり取りしていました。
送迎や食事の準備のほかに ご父母がやるべきことは
「早寝・早起き・朝ごはん」をはじめとした
きちんとした生活習慣を習得させること
なのです。
塾での授業が始まると、授業や宿題の
プリント、お知らせなどが配布されます。
これらはきちんと整理していつでも
使える形にしておかなければなり
ません。
「配布プリントをなくさず、きちん
と整理し活用する」ことが出来る
小学生は多くはありません。
できる母親は、毎回配布物と宿題を
チェックし、練習プリントなどは
何枚かコピーして子どもに解かせます。
そしてそれらの作業が次第に
子ども自身で出来るよう仕向けます。
以上まとめると、
中学受験で“失敗しないコツ”の5つ目は
“塾での勉強の進捗を常に把握し管理すること”
なのです。
継続してこれを行うことは簡単ではありません。
これが出来るようになるには何が必要か
考えてみて下さい。
次回は、「親は子どもの勉強にどのように関わるべきか」
についてお話します。
最後までお読み頂きありがとう
ございました。
今日一日があなたにとって素敵
な一日となりますように。